毎日のように新しい飲食店がオープンし、それ以上の飲食店が店を閉めている。
飲食店というのは、参入がしやすい。
その理由は、開業資金が比較的低く抑えられることや、フランチャイズなど多様な仕組みの存在があげられる。
しかし、開業したものの繁盛している店はごくわずか。多くの店が苦戦を強いられ、撤退していく。
黒澤は継続させることを徹底的に考え、実践しています。
店舗立ち上げ時に、華やかなオープニングセレモニーもレセプションも行いません。
なぜなら、料理とサービスレベルが安定する前に、多くのお客様よりご来店いただいても満足いただくことが出来ないと考えているからです。
ひっそりとオープンし、徐々にアクセルを踏んでいきます。
一発花火では意味がない・・・と考えています。
多くの方から、「黒澤さんはブランドがあるから強いでしょ」と言われます。
でも、単なるテーマレストランでしたら、一度行くだけで充分・・・あなたがお客様でしたら、そう考えませんか?
また行きたいと思っていただくためには、料理、サービス、建物・雰囲気に“突き抜けた特徴”が必要です。
お客様からリピートしていただくことが、必然でなければならない。
当たり前のようですが、実践はなかなか難しいのです。
ここには、普通の飲食店らしくない経営方針、店舗開発の仕方があります。
黒澤イズムを肌で感じていただき、ともに成長できるスタッフを募集しています。
オンリーワンとは、文字通り「1個だけ」という意味です。
では、それはどのような店か?
一言で言うと
「特徴ある立地で独特の雰囲気をだす店であり、かつ 独自のメニューに合った素材や接客方法を絶えず追求している店」
です。
その結果 継続させることが可能であること、つまり「最初から老舗のようで、長持ちして、そして 他では真似できない、つくれない店」ということになります。
レストラン黒澤グループでは、単にひたすらに売上拡大を追及するとか、店舗数を何百店舗にも数を増やしていくという考えはありません。
ナンバーワンとの違いはここにあります。
では、当社の旗艦店「永田町黒澤」におけるオンリーワンとは何か を具体的説明します。
永田町黒澤は今から8年前、料亭を改装し、都内で先駆けて黒豚のしゃぶしゃぶメニューを出しました。
それまで東京では「しゃぶしゃぶ」は牛というイメージでしたが、「上質の黒豚肉しゃぶしゃぶ」という新しい価値感を提供してきました。
その後、BSEや鶏インフルエンザの影響もあり、豚しゃぶの人気が高まり、多くの飲食店でも豚肉のしゃぶしゃぶを提供するようになりました。しかし、豚しゃぶを提供するだけでは、単なる流行に乗った店、モノ真似の店が出てきたにすぎません。
永田町黒澤では、まず黒豚の品質、肉のスライスの仕方、厚さ、盛り方、鍋、食器の選定、お湯の温度、食べるスタイル、タレなど、お客様の口に入るタイミングまで、全ての部分でベストは何かをいつも追求しています。
永田町という特殊な立地、料亭を改装した築50年の建物、黒澤明監督のブランド、店舗全体が醸し出す雰囲気で、接待のお客様を中心に利用していただき、評価をいただいていることは、他の店が真似しようとしてもなかなかできない形です。また、たとえ私たちが同じような店を別の場所で作っても永田町黒澤にはならないと思います。
これがまさにオンリーワンな店です。
オンリーワンな店舗をつくることは、まず物件との縁とタイミングが肝心であることと、そこでソフトをじっくり熟成させて初めてオンリーワンといえます。
ソフト面は、一見地味に感じるかもしれませんが、既存メニューの見直し、接客のあり方、スタッフの育成などを重視し、その結果生まれてくる他に真似のできない店舗内容の提供です。まさにスタッフの日々積み重ねが、黒澤にとってはソフト面の研磨となり、他社に対する大きな参入障壁となるわけです。
黒澤が考える「オンリーワン」についてご理解いただけましたでしょうか?
ご賛同いただける方の応募をお待ちしております。
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